投資Wave

為替・経済指標を中心とした、投資情報をお届けします!

トランプ大統領がインフラ投資について動き出す

f:id:wave_fxtrade:20171227141118j:plain

FXにおいては、金融政策のほかその国の行うインフラ投資などにも着目しておくことで、全体的な相場観を培うことができます。
アメリカでは、2016年11月にトランプ大統領が当選し、世界中の注目を集めています。
そのトランプ大統領が、インフラに向けて多額の投資をし、多くの人を雇用する計画があるのはご存知でしょうか。
この記事では、トランプ大統領のインフラ投資の内容と為替相場への影響について、初心者の方でもわかりやすくご説明します。

インフラ投資の計画により雇用の増加

トランプ大統領は、2016年の選挙戦中に「就任後100日以内に1兆ドル(約113兆円)のインフラ計画を打ち出す」と公約しました。
これは、全米の老朽化したインフラ設備を新しくするとともに、多くの人々を雇用するという目的があります。

そして、より多くの人が雇用されると彼らが収入を得ることができますから、アメリカ国内での消費がより活発になります。
そうなると、さらにモノやサービスが売れますからアメリカの景気はよりよくなります。

このように、インフラ投資は単にインフラを新しくしたり、暮らしを便利にするというだけではなく、世の中の雇用を増進し、経済を活発にさせる働きがあるのです。
ただし、一つ注意が必要なのは2017年12月現在においても、まだインフラ投資の具体的なところは決まっていないということです。
そのため、今後の動向を注意深く見守る必要がありそうです。

blog.goo.ne.jp

トランプ大統領のインフラ投資計画の言及で株価はどのように動いたのか?

トランプ大統領当選前は、彼が当選した場合には世界経済が混乱し、株価が急落するという見方が一般的でした。

しかし、トランプ大統領は当選後インフラ投資に言及し、彼がアメリカを再建していくということが伝わると、株式市場をはじめ、各種市場は非常にポジティブに反応しました。
各業界の景況感も大幅に改善し、それを反映してNYダウなどの株価指数も連日史上最高値を更新するなど大変堅調な動きになりました。
株式市場などのマーケットの特徴として、実際にその政策がまだ行われていなくても、それが行われると見越して早い段階で上昇していくことがよくあります。
この現象を、相場用語では「織り込む」というように言います。

今回の株式市場の高騰の要因としては、トランプ大統領への期待感から市場がインフラ投資を早期に織り込んだということが考えられます。
また、トランプ大統領にネガティブな見方をしている人が「空売り」という行為を重ねたけれども、下がらないため仕方なく買い戻すということをしていることも、株価上昇の一因になったといえるでしょう。

www.mag2.com

インフラ投資計画によって日本への影響とは?

トランプ大統領のインフラ投資は、アメリカ国内にとどまらず全世界に影響を与えます。
というのは、インフラに必要な技術を提供したり、原材料の調達には他国の協力が不可欠だからです。

日本企業も、当然トランプ大統領のインフラ計画の影響を受けますので、業績の改善を見込んで株価が上昇しています。
また、副次的な影響として日本の株価はアメリカの株価や円相場につられる傾向がありますから、アメリカの株高と円安ドル高の影響を受けて日本でも株高になっています。

今後インフラ投資計画が具体化していくにつれ、株価がさらに上昇するのか、それとも上昇が一服してそこが天井になるのかは、注目ポイントであるといえるでしょう。

jp.reuters.com

計画によって為替はドル高になる

インフラ投資計画は、為替相場にも影響を与えます。
1つは、上記でご説明したようにアメリカ経済への期待によって株が買われ、それにつられてドル高になるというものです
そして、またインフラ投資のために国債が発行されることが予想されます。

国債の理屈はやや難しいのですが、価格が下がると利回りが上がり、価格が上がると利回りが下がるという特徴があります。
もしインフラ投資によって国債がたくさん発行されるのであれば、国債の価格は下がり利回りは上昇する方向に行くでしょう。
そうなれば「金利は低いところから高いところに流れる」ですから、ドル高方向の動きを想定しなくてはなりません。

また為替相場の場合、相対的に金利が低いままである日本円は、売られることが予想されますから、ドル高と同時に円安も進行すると考えられます。
したがって、ファンダメンタルズ分析としてはドル円は、買い方向に伸びしろがあるということです。

ただし、米ドルに投資をするためにはタイミングも重要です。
実際、2016年後半のトランプ相場によって、既にドル高円安はかなり進みました。
そのため、上記でご説明した「織り込み」がすでに行われている、すなわち「織り込み済み」ということも考えられます。

今からアメリカや米ドルに投資をする場合には、トランプ大統領のインフラ投資が一時的なものではなく、今後も継続して実施されるものかどうか、ということに着目して割安になったところを着実に拾っていくことが重要です。

gigazine.net