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アルゴリズム取引は実際に勝てるのか?

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アルゴリズム取引とは、システムトレードともいわれ個人投資(裁量売買)と対をなすトレードスタイルです。
最近になって、個人投資ではなくアルゴリズム取引を専門に行ったり、個人投資と併用したりする方が増えてきています。

そこで、この記事ではアルゴリズム取引とは何か、またそれによる相場への影響や、個人投資との比較でどちらが良いのか、利益が出るのかということについて、投資初心者の方を想定して分かりやすくご説明します。

アルゴリズム取引とは?

アルゴリズム取引では、コンピュータプログラムを使用します。
このプログラムは自分で作成することもできますし、また他人や他社が作成したものを購入したり、利用料を払ったりして使用することもできます。

それぞれのプログラムは「こういう条件になったら売買を行う」というような設定がされており、中にはトレードを繰り返すにつれて学習していくものもあります。

このアルゴリズム取引の最大の利点は「感情に左右されないこと」です。
個人投資だと、どうしても「損をしたくない」「利益がもっと欲しい」などの欲望や恐怖感によってトレードが左右されることが多く、それによって不安定なトレードになってしまい、利益が出ないケースが後を絶ちません。

しかし、アルゴリズム取引ではコンピュータが行うため、感情に支配されることがありません。
また、人間と違ってコンピュータは電源が入っている間、ずっと疲れないでトレードを行ってくれますから、取引機会を逃すことなくずっとトレードを行ってくれます。

とりわけFXでは、株式投資と異なり平日は24時間動いているわけですから、1人の人間で対応することは不可能です。
そのため、FXにおいてはアルゴリズム取引のメリットは大きいといえます。

 

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アルゴニズム取引によってどんな影響が出るの?

アルゴリズム取引の中には、人間にはとても行うことができない超短期売買を行うものもあります。
これらは、秒単位またはそれ以下のごく小さな値動きを狙うものです。

※別名「HFT(ハイフリクエンシートレード)」とも呼ばれます。
この超短期売買を行うアルゴリズム取引は、相場の安定性に少なからず影響を与えているといわれています。

それは、良い影響であるといわれる場合もあれば、悪影響だといわれる場合もあります。
FXにおいて、アルゴリズム取引の影響ではないか、といわれているのは2016年10月に起こった原因不明のポンド急落事件、通称「フラッシュクラッシュ」です。

これは、複数のアルゴリズムが過剰反応したことによって相場が急落したものという話もあります。こうしたアルゴリズム取引に対して、各国では規制の動きが始まっています。
欧米では、アルゴリズム高速取引を行う業者に対して登録義務を課し、体制整備やリスク管理、通知や情報提供義務を課すなどの方向で整備が行われています。

日本でも、登録制の導入や無登録業者の排除などに向けた動きがみられ、今後欧米の動きを追従するものとみられます。

個人投資とアルゴリズム投資どっちが良いの?

裁量売買である個人投資と、自動売買であるアルゴリズム投資にはそれぞれメリットとデメリットがあるといわれています。
裁量売買の最大のメリットは、個人の力量がトレードにそのまま反映されることです。

つまり、熟練した投資家は相場の値動きから、ポジション状況を直感的に把握してトレードを行うことができるなど、プログラムではなかなか実現できない「職人技」をフルに発揮することができます。
しかし、そのメリットは裏を返せばデメリットにもなります。

最大のデメリットとしては、やはり感情に支配されやすいということです。
とりわけ、感情のコントロールに不安がある人にとって個人投資はデメリットのほうが大きくなります。
また、人間がやるわけですから24時間続行できないということもあります
他方で、アルゴリズム取引では上記の反対となります。

感情に支配されず、また疲れずに24時間トレードし続けられるというのが最大のメリットです。
一方で、そのアルゴリズム取引がどれだけのパフォーマンスを発揮できるかということは、そのアルゴリズムの設計者次第ということになります。

つまり、アルゴリズム取引だからといって必ず勝てるという訳ではなく、事前のアルゴリズムの設計や、選定など個人投資とは別のところで労力を費やさなくてはなりません。

今後はどうなるのか?

いかがだったでしょうか。
アルゴリズム取引は、今後各FX業者のサービスなどでさらに充実していくものと思われ、また初心者の方にとっても扱いやすいアルゴリズム取引サービスなども増えてくるでしょう。

しかし、一方でアルゴリズム取引に対して、当局が法整備を進めているのも事実であり、とりわけ相場に大きな影響を与える超短期売買のアルゴリズムを利用する方は、それに対する規制についてしっかりと備えておく必要があるといえます。

また、アルゴリズム取引を利用せず、今後も個人投資を中心に行われる方にとっても、アルゴリズム取引の拡がりで相場の値動きのクセに影響が出ることが考えられますので、調査分析を怠らないようにしましょう。