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スワップポイント狙いでFXをすることについて

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FXでの投資について入門書の多くが「差益決済狙いで行くべし!」「スワップポイント狙いは危険!」と忠告しています。しかし、スワップポイント狙いでFXをすることは本当に邪道でリスクの高いことなのでしょうか。本記事で検討してみたいと思います。

1.スワップポイント狙いは危険すぎる?

 「スワップポイント狙いは危険!」という忠告の裏には、「立てたポジションを長期間持ち続けているのは危険過ぎる」という考えがあるようです。

 

ここで言う「スワップポイント」とは、立てたポジションがFX取引における日付を跨いだ時に付与される少額のお金、「ポジションを立てる(立てたポジション)」とは実際に米ドル/円を1ロット買うなどのFXの取引をすることを言います。

FX取引をするとき、ひとは普通、立てたポジションから為替が変動して行って利益に成ったら決済することを狙います。

 

これが差益決済の取引手法です。しかし、スワップポイント狙いのひとは、たとえ立てたポジションから為替が変動して行って利益に成ったとしても、決済しません。

 

その日のスワップポイントが狙いだからです。このスワップ狙いの取引手法は、刻一刻と変化する相場、とくに急激に変化する相場に対応できないため、投資の手法としてはリスクが高いと考えられています。

 

例えば、或るポジションを立てたとして、数分か数時間後、そこに利益が発生したとします。差益決済の取引手法では、その日のうちに「その利益がもっと拡大するか」「現時点で決済してしまうか」を決め、宵越しまでポジションを持たないのが鉄則です。

一晩寝て起きたら、相場が不利なほうに急変動していた・・・なんてことが考えられるからです。

しかし、スワップ狙いの取引手法では、宵越しでポジションを持ち続けることになります。このため一晩寝て起きたら大損していた・・・なんてことが十分にあり得るのです。

ff-life.hatenablog.com

2.ロスカットを入れておいても無駄?

「一晩寝て起きたら大損していた・・・」なんてことがないように入れておくのがロスカットです。

「ロスカット」とは、立てたポジションで仮に損失が出たこと見越して、損切りをするレートを予め設定しておくことです(「逆指値」と言います)。

このロスカットのテクニックを使えば、スワップ狙いの取引手法でも、大きく損をすることは無いように見えます。

 しかし、ポンドなどの通貨でこれをやってみれば分かるとおり、一晩もすればあっという間に損切りにあっている、というのがこの戦略の結末です。

fxshinma.hatenablog.com

3.通貨を選ぶことが重要。

では、スワップ狙いの取引手法は成立しないのでしょうか。
答えは「通貨選びが重要」というところになります。いくつかの特徴に絞ってお話ししましょう。
変動が大きな通貨は避けるべし。
変動が大きな通貨は、スワップ狙いの取引に適していません。代表的なのがポンド。
それからユーロ。
ここら辺りの通貨は、ファンダメンタルズも考慮に入れれば絶対にスワップ狙いで手を出してはいけない通貨だと言えます。
ファンダメンタルズといま言いましたが、この場合は政治情勢のことを言っていると考えれば良いでしょう。
ポンドやユーロでは、BREXIT問題(イギリスのユーロ離脱)しかり、まだ完全に解決したとは言えないPIGS問題(ユーロ諸国のギリシアを代表とした債務問題)しかり、ファンダメンタルズに不安定要因を残してしまっています。
これらのファンダメンタルズを原因とした変動相場は非常に急激なもので、ゆったりと特定のポジションを持ち続けるスワップ狙いの取引手法には向いていません。

okane-hosoku.com

② スワップポイントが低い通貨も避けるべき。

当たり前ですがスワップポイント狙いなのですから、もとからスワップポイントの低い通貨は避けるべきです。
代表的なのがスイスフランでしょう。
他方で、米ドルなどは以前、スワップポイントが低かったのですが、現在は豪ドルに近いスワップポイントを与えているFX会社もあります。
しかし長期的に同じ通貨を持つことを考えた場合、米ドルはやはりスワップポイントは低い通貨だという印象があります。
従って、スワップ狙いの取引手法をする場合、米ドルは外しておくべきでしょう。
同様に、カナダドルなどもスワップ狙いの取引では対象外です。 
 
狙いは南アフリカランド、メキシコペソ、トルコリラ。
スワップポイント狙いで取引する場合、変動が少なく、スワップポイントの高い通貨が対象となります。
そのようなものとして、昔からどのFX会社も扱っている南アフリカランド、そして近年、活発に取引されるようになったメキシコペソ、トルコリラといったところがおススメの通貨となります。
注意すべきなのは、変動が少なく、スワップポイントが高ければ何でもよいというわけではない、ということです。
あまりにもマイナーな通貨(スウェーデン・クローナなど)は、FX会社そのものが該当通貨の取引を途中で打ち切ってしまう場合があります(外資系のFX会社がよくこれを行います)。
このため、スワップポイントだけに釣られて、聞いたこともないような通貨に手を出すのは避けるようにしましょう。

3.まとめ。

FXの入門書の多くについて書かれている「差益決済狙いで行くべし!」「スワップポイ
ント狙いは危険!」という忠告は、米ドルやポンドを念頭において述べられたものだと言えます。
スワップ狙いでFXをする場合、実は、これらのメジャー通貨が取引対象と成るのではありません。
南アフリカランドに代表されるような「長年FX各社で取り扱われているけれども、変動が少なくスワップポイントが高い」といった特徴を持つ通貨が選ばれるべきなのです。