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FRB新議長が交代!FRBとFXの関係についても説明します!

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2018年2月、FRBの議長がイエレン女史からパウエル氏に交代しました。 
 
FRBの議長交代は2014年以来4年ぶりであり、世界経済の中心であるFRBということもあって、世界中が議長交代による影響について考察しています。 
 
この記事ではそもそもFRBや議長とは何か、また新議長のパウエル氏とは(FX的に)どのような特徴を持った人物なのか、ということについて初心者やビギナーの方でもわかりやすくご説明します。

FRBの議長とは?

FRBはアメリカの中央銀行に相当する組織(日本における日本銀行)です。

Federal Reserve Boardの頭文字をとったものであり、ほかにも「FED」(フェッド)や「FRS」と呼ばれることもありますが、ほぼ同じ意味です。
そしてこのFRBの開催する金融政策を決定する会合のことを「(米連邦公開市場委員会)」といいます。 
 
次の見出しでご紹介するパウエル氏や前任者のイエレン女史はこのFRBの「議長」(Chair)という役職に就いていました。
日本銀行でいう黒田総裁に当たるポストです。
 
FRBは議長以外にも副議長や理事でも構成されています(理事会の定員は7名)が、議長はその中において議論の調整役を担い、またほぼすべての場合において多数意見を構成します。
 
イギリスのBOE(イングランド銀行)のように、議長意見であっても反対多数で否決されるということは基本的には起こりません。
つまり議長の意見≒現在のFRBの意見だともいえ、そしてFRBの意見は今後のアメリカ(米ドル)の金融政策を左右するため、世界中が注目しています。

新議長パウエル氏とは?

2018年2月にFRBの新議長にジェローム・パウエル氏が就任しました。
同氏は前任者のイエレン女史(在職(議長)2014年から2018年)の時代からFRBの理事を務めており「ハト派」といわれている立場に属する人です。

ハト派とは金融政策に関して引き締め(≒利上げ)に関して慎重な姿勢をとる立場のことを意味し、引き締めに強気な姿勢をとる「タカ派」としばしば対立します。 

※厳密には「ハト派」「タカ派」とは何かについては、そもそもの意味から論争があり、また実際にパウエル氏がどの程度ハト派であるのか、そもそもハト派なのかということについても議論があるのですが、この点については割愛しています。 

現在アメリカは世界の中でも率先して金融引き締めの方向にあり、この傾向は前任者にエレン女史時代からすでに4,5年もの間ずっと継続しています。

ただし、前任者のイエレン女史も「ハト派」(議長になってからは中間派とも)であり、利上げに関しては慎重な姿勢をとってきました。
そうした彼女の姿勢は過度なドル高を抑制し、任期後半ではむしろドル安(対ユーロ、対円など)をもたらしました。

パウエル氏がもしもイエレン女史と同じ路線を引き継ぐのであれば、仮に利上げを継続したとしてもただちにドル高になるとは言いがたく、むしろドル安要因になるということもできます。

manebu.net
kabumatome.doorblog.jp

FRB議長のどんなところに注目すればよいかをご紹介します!

FRB議長はアメリカ大統領と並んで、アメリカ経済ひいては世界全体の経済に対して大きな発言力を持っています。 

FRBはご存知の通り政策金利(FF金利)の調整や量的緩和政策の実施などを通じて米ドルの価値をコントロールして物価を安定させるとともに、雇用を最大化するという使命を担っています。

※デュアル・マンデートとも呼ばれます。 

逆に言うとFRBは物価の状況や雇用の状況に着目しており、その状況次第で金融政策が変化するということでもあります。
だからこそFRBが注目している(といわれる)「アメリカ雇用統計」が一大イベントとなっているともいえます。
 
ただ、結果が出てくるまではわからない経済指標と違い、FRB議長の発言はサプライズが少なく、予測して対応することもある程度は可能です。
 
例えばFRB議長はしばしば公演を行いますが、その公演において今までの姿勢を踏襲するのか、金融政策の方向性や経済指標の評価について新しい意見を公表するのか、という点について着目してみるとよいでしょう。
 
基本的に要人は、自身の発言の影響力を考慮して「何も新しいことをしない」という場合には、以前の発言とほぼ同じ内容の発言しか行いません。

逆に新しいことを何か発言した場合には、市場は「新しい材料が出た」として敏感に反応します。
 
例えば仮に「利上げ」について発言しても、その発言が今までと同じ内容であればドル買いではなく、むしろ「織り込み済み」ということで無反応だったり、逆にドル売りで反応することもあるため注意が必要です。
 
その他FRB議長はほかの理事や地区連銀総裁の意見も尊重するため、議長以外のFRB関係者の発言について議長が肯定するのか、否定するのかということについても着目しておくとよいでしょう。

jp.reuters.com
gendai.ismedia.jp

要人発言に注意して相場の方向性をつかもう!

いかがだったでしょうか。


要人発言はFXや株式取引における一大イベントです。
とりわけFRB議長は世界経済の中心にいる人物ということもあり、その発言内容についてはしっかり注意しておく必要があります。

ただ逆に言えばアメリカ経済はアメリカ大統領(トランプ氏)とFRB議長(パウエル氏)の両者が左右するという風に考えることで、状況を単純化して考えることができる、ともいえます。

パウエル氏の任期は2028年1月末まであり、長期に及ぶ可能性があります。
したがって、同氏について理解しておけば長期トレードもやりやすくなるため、発言内容や考察記事などにはしっかり目を通し、現在の状況を的確に把握するようにしましょう。