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トランプ大統領のリスクとは!?FX相場に与える影響についてご紹介します!

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FX相場においては、政治的な外部要因の影響を受けるということも結構あります。
特に、世界経済の中心であるアメリカの影響は強く受け、特にFRB(アメリカ連邦準備制度理事会)の議長に加え、アメリカ大統領の動静は為替相場に大きな影響を与えます。
ここでは、2016年以降為替相場に衝撃を与えているトランプ大統領とFX相場の関係について初心者の方にもわかりやすくご説明します。

2016年トランプ大統領誕生の衝撃

2016年の大きな話題は、イギリスのEU離脱(ブレグジット)アメリカの大統領選挙でした。
このうちイギリスのEU離脱選挙は想定外の結果となり、世界中の金融市場に激震が走りました。
 
しかし、さすがにアメリカ大統領選挙においては「下馬評通り」の展開になるのではないか、といわれていたのです。
 
その「下馬評」とは、ヒラリークリントン氏のことです。
彼女の夫は前職の大統領であり、強力な地盤をバックグラウンドにアメリカ史上初の女性大統領を目指していました。
 
実際、選挙前の調査などを見てもクリントン女史がほとんどの場面でリードしており、トランプ大統領誕生をまじめに信じる人はあまりいませんでした。
 
しかし、選挙当日になって「奇跡」が起こりました。
クリントン候補がいわゆる接戦区でことごとく敗れ、トランプ大統領が次々と票を獲得していくのです。
※アメリカの大統領選挙は「選挙人制度」という特殊なものです。
 
そして、選挙が終わってみればトランプ氏がクリントン女史を破って大統領に当選!
イギリスのEU離脱選挙に続いて、2016年はサプライズの連続で締めくくられたのでした。

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2016年最大の大相場「トランプ相場」

しかし、本当に「サプライズ」はトランプ氏が大統領に当選した後の相場でした。
 
というのも、事前の評判では「もしも(万が一)トランプ大統領が誕生したのであれば、世界経済は大混乱となり、株価は暴落し、為替相場も大幅な円高となる」という意見がほとんどだったからです。
 
中には「ドル円80円説」をまじめに議論する向きもありました。
確かに選挙当日の東京時間に関しては、「その通り」な反応を相場が示し、ドル円は一時101円台まで急落しました。
しかし、その後の展開は多くの人の予想の斜め上をいくものでした。
 
なんと、大幅なドル高・円安、株高になったからです。
特に顕著だったのはドル円で、連日高値を更新して110円台を回復したかと思えば、アメリカの利上げニュースに合わせてさらに急騰し118円台に到達したのです。
 
※なぜドルが急騰したかは、諸説ありますが、それはトランプ大統領が思ったほどリスクではなかったことや、市場が過度に悲観的になりすぎてショートポジションを積み上げすぎたことが考えられます。
 
この2016年後半の一連の相場を「トランプ相場」といいますが、トランプ相場こそが2016年最大のサプライズであったといえます。
誰もが下がると確信した状況では、むしろ相場は反転する、という「相場のあるある」を体現したものとも言えます。というのは、一方向にポジションが偏るとその反動で反対方向に動くからです。
 
この相場で大きな利益を上げることができた人もいる反面、他方で「おかしいだろう」と空売りをしたりして、大損になった人も少なくありません。

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よくいわれる「トランプリスク」とは?

2016年のトランプ大統領当選以降もしきりに「トランプリスク」という言葉が言われることがあります。
 
このトランプリスクとは簡単に言えば「旧来の国際協調主義を否定し、アメリカが孤立主義を進むことで、国際経済が混乱してリスク回避の動きとなる」ということです。
要するに、アメリカに資金を置いておくのが不適当であると思う人々が増加し、それによってドル安や株安が進行するのではないか、という向きです。
 
確かに彼らの指摘はある意味ではあたっている場合もあります。
例えば、2017年以降のユーロドルの上昇(ユーロ高、ドル安)は、政治的なリスクでいっぱいのアメリカから、(フランス大統領選後)政治的なリスクがなくなったEUに資金を移そうという動きだととらえることもできます。
 
また、2018年序盤のドル安円高もまた、各国が外貨準備高(各国が保有する外貨)のうち日本円を買う向きがあったということで説明することが可能です。
 
しかし一方で、NYダウなどは史上最高値を何度も更新するなどの大相場となり、トランプリスクとは何だったのか、と思わされることもあります。
結局、市場はトランプリスクに対して必要以上に神経質になった(要するに異常に空売り、円買いをしているということ)ため、実際の相場展開としてはむしろ真逆のリスク選好(株高、円安など)になっているといえます。

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トランプリスクをうまく活用して利益を上げよう!

いかがだったでしょうか。
トランプリスクというと、特に政治部の人々を中心に過度に批判的・悲観的になることがよくあります。
しかし、相場で取引する人々にとっては常に大衆の逆を行く必要があるということを忘れてはなりません。
トランプリスクに対して市場がどのように見て、どのような取引をしているのか、という考え方をしてください。
具体的には、トランプリスクというニュースが出たら一般人のように過度に悲観的にとらえるのではなく「これはショートポジションが偏って買いのチャンスだな」ととらえるなどでしてトレードしてみるとよいでしょう。
そうすれば、トランプリスクを恐れることなく、むしろ活用してトレードをすることができるようになるはずです。