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ついに米朝首脳会談が実施!米ドルのリスクはこれでひと段落か!?

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かねてより噂となっていた米朝首脳会談の日程がついに6月12日、シンガポールにおいて開催ということが発表されました。
これまで特に日本に住んでいる方にとっては現政権の「北朝鮮との対決姿勢」などが影響して、トランプ政権が北朝鮮と対話の道を選び、また南北朝鮮の問題が平和的な解決に向かいつつあるということは、なかなか実感がわかないかもしれません。
しかし、特にFXなど相場の取引をされている方にとっては、世間一般の人々よりも「一歩先」を見ていく必要があります。
この記事では、米朝首脳会談に関する大まかな情報や、最近の極東アジア情勢を踏まえた地政学リスクの分析、また米ドル投資におけるそのほかのリスク要因の点検などについて、初心者の方にもわかりやすくご説明します。

♦米朝首脳会談の衝撃

米朝首脳会談に先立って、北朝鮮は拘束していた3名のアメリカ人を開放しました。
テレビの報道などで、彼ら3人とトランプ大統領が一緒に飛行機から降りてくる様子をご覧になった方も多いかもしれません。
 
実は、この開放はかねてよりアメリカが北朝鮮に対して米朝首脳会談を行う条件として提示していたものでした。
北朝鮮は今現在アメリカをはじめとして経済制裁を受けており、北朝鮮経済をじわじわと圧迫してきました。
北朝鮮としてもこのままアメリカと対立するよりも、平和友好路線をとったほうが体制維持の面からしても意味があるといえました。
 
この度6月12日にシンガポールで開催が決定された米朝首脳会談ですが、注目されているポイントは北朝鮮の非核化や北朝鮮に対する経済制裁の解除などです。
もしも両国の交渉が順調に進んだのであれば、極東アジア地域における地政学リスクは大きく後退し、その影響はもちろん日本にも波及するでしょう。

そのため、米朝首脳会談の動向が
①一気に和解に向かうのか、②平行線で終わるのか、③かえって対立を深めるのか、というシナリオについては事前に考えておくことをお勧めします。
シナリオについて事前に考えて身構えておくことで、後で相場が動いたときにあたふたしないで済みます。

kabuchishiki.org

♦地政学リスク後退はドル高を支援する理由

為替相場には様々なリスクが存在し、それが拡大や縮小を繰り返すことによって相場への影響力を持ってきました。
一般にリスクが小さく、皆が積極的に投資をしようという状況を「リスクオン」といい、逆にリスクが大きく、投資をしようという動きが消極的になる状況を「リスクオフ」といいます。
リスクオンになると株価や債券の金利は上昇し、リスクオフになると反対の現象が起こります。
 
では、為替相場はリスクに対してどのように反応してきたのかといえば、次の2つの側面(①リスクそのものの大きさと、②リスクの存在する国や地域)によって若干異なります。
例えば、2016年のイギリスのEU離脱国民投票(ブレグジット)では、震源地がイギリスということもあり、ポンドは全面安となり反面で米ドルや日本円は買われました。
 
また同年のアメリカ大統領選挙(当日)には、トランプ大統領当選ということで一時ドルが売られユーロや日本円が買われるという動きになっています。
逆にリスクオンの局面では、2016年のトランプ相場ではドル高円安が進み、2017年のフランス大統領選後の相場ではユーロ高ドル安が進行しました。
 
このように、為替相場では「リスクオンなら○○を買っておけば大丈夫」というように決めつけてかかることはあまり意味がなく、それぞれの状況をしっかりと分析することが重要です。
 
今回の米朝首脳会談は、主にアメリカと北朝鮮が武力衝突になるリスクを低減させ、また日本を含む極東アジアの安全に貢献するものです。
となれば、基本的にはドル高であり、またその代わりに売られる通貨としては安全資産といわれる日本円である可能性が最も高いといえます。
 
したがって、米朝首脳会談の結果によってはドル円は110円を明確にクリアして上昇相場に突入していく可能性があります。

www.owlowl72.com

♦米ドルに関するその他のリスク

ただ注意が必要なのは、為替相場は様々な要因を織り込みながら変動していくということです。
 
そのため、現在アメリカに関して注目が集まっている
・2018年内や来年以降の利上げペースが変化するかどうか、
②長期金利(10年国債)利回りが3%を明確に超えていけるかどうか
③アメリカ株(ダウ)に引き続き投資が集まるのか、などの点について最新のニュースを見逃さないようにしましょう。
※アメリカ10年国債利回りチャート
http://jp.investing.com/rates-bonds/u.s.-10-year-bond-yield-advanced-chart
※ブルームバーグ公式サイト
https://www.bloomberg.co.jp/

♦チャートを見ながらドルを買っていきたい状況

いかがだったでしょうか。
世界経済のリスクは2018年に入ってアメリカを中心に縮小傾向にあります。
もちろん、世界的に見ればECBや日銀の出口戦略の遅れや、イギリスのブレグジット関連問題などはくすぶっていますが、世界経済の中心であるアメリカが好調ということですので、大きな金融ショックは起こりづらい状況にあります。
FX取引においては、主要通貨に対して米ドルが全面高になり、とりわけ当面超低金利が続くと予想される日本円との組み合わせである「ドル円」は、両国の金利差の拡大を背景にさらなるドル高円安になると想定しておいたほうが良いでしょう。
 とはいっても、FX投資はタイミングが重要ですので、日足チャートのトレンドライン分析などを通じて、適切なタイミングで「押し目買い」をしていきたいですね。

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