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お釣りで投資ができる、トラノコってなに?

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インターネットを通して金融取引を行うサービスがますます多様化しています。
フィンテックと呼ばれる金融とインターネットの融合によって、新しく誕生した投資のサービスがいま注目を集めています。
「おつりで投資ができる」のフレーズで人気を博しているトラノコは、大きな資産を保有していない世代の人々に投資への関心を掻き立てています。
ここではお釣り投資サービスで有名なトラノコについてご紹介します。

◆トラノコとは?

トラノコは、2017年6月7日からサービスを開始したフィンテックを利用したアプリサービスです。
フィンテックによるアプリ開発を手掛けているTORANOTEC株式会社が、スマホアプリに親和性が高く投資経験や資産運用経験の少ない若い世代の人にも始めやすいように、毎日コツコツお釣り貯金をするように投資をしてほしいとの理念から開始されたサービスです。
 
昔からよく知られている貯金方法として、おつり貯金があります。例えば、1000円以下の買い物をする時に、千円札を出して支払いをすると、1000円以下の小さな金額がお釣りとして戻ってきます。
このお釣りお財布に戻すのではなく、貯金箱に入れてしまいます。
 
日常生活を営む上で毎日買い物は大なり小なり行っています。
その都度に少額ではありますが、確実に貯金する額がかさんで行きます。
気が付くと貯金箱の中にはそれなりにまとまったお金がたまっているというものでした。
トラノコではまさしくこの発想で溜まった金額を貯金するのではなく、投資の資金に利用します。
 
あらかじめ1000円以下の投資をすると設定した時には、クレジットカードで800円のものを買ったとすると、(1000円札を出したと仮定する場合の)お釣り200円を投資資金に引き当てます。
 
投資ですから元本割れするリスクはあります。
しかし、毎日少しずつでも投資を行っていけば長い年月を経た後では複利の効果で大きく増えている可能性もあるのです。
何よりお買い物のたびに投資資金が積み上がっていくのですから、投資に対しても自然と興味が湧くというものです。
 
実際に投資をしていくには、金融に関する知識を身につける必要がありますが、まずは手軽に投資経験を積み重ねていくということから始めると、どのような知識が今の自分に不足しているのかを確認することができます。
 
それはそのまま投資に対する勉強の意欲も掻き立てます。
このようにして投資の経験がない若い世代の方にも、投資について知ってもらおうというのがTORANOTEC株式会社の理念であるようです。

www.lifehacker.jp
japan.cnet.com

◆トラノコのはじめ方

Step1 公式サイトからトラノコのアプリをダウンロードする
 
Step2 家計簿アプリ(ex. マネーフォワード、Zaim)と連動させる
 
家計簿アプリには、普段使用しているクレジットカードの使用情報が同期されている必要があります。
家計簿アプリでクレジットカードの情報を管理していない人は、まずはその設定から始める必要があります。
 
Step3 家計簿アプリに登録されているクレジットカードをトラノコに設定し、投資設定金額を決める
 
Step4  普通にお買い物をする。お買い物の決済情報をもとにトラノコが「お釣り」を算出する。
 
Step5 月1回「お釣り」の合計値を銀行口座から引き落として投資代金に引き当てる
 
最初の設定に手間取るかもしれませんが、システムを構築してしまえばその後ずっと利用できるので、投資を継続的なものにするためにも、最初は頑張りどころです。

toranoko.com

◆トラノコはどこに投資しているのか

トラノコを利用した時に積み上げられるお釣りの投資資金はどのような投資先に投資されているのでしょうか。
トラノコの投資先は全て投資信託(ETF)になります。
 
米国債券や米国株式、日本債券や日本株式など様々な投資銘柄に投資しています。
トータルで目指すリターンと許容できるリスクに抑える目的でポートフォリオを構築して、投資家に三つのプランとして提示しています。
 
小トラは、 ローリスクローリターンの安定志向型のポートフォリオです。
投資初心者の方はまずはここから始めるのが良いでしょう。
ポートフォリオの4割近くを米国債券に投資しています。
米国債券は日本債権よりも利回りが高く、景気が後退した時に値上がりする性質を持っています。
すなわち、景気が良い時にはそれなりですが、景気が悪くなったときに収益を上げやすいのです。この点ではローリスクローリターンであると評価できます。
 
中トラは、ミドルリスクミドルリターンのポートフォリオです。
ある程度投資に慣れてきた人はここでも良いかもしれません。
最大の投資対象は依然として米国債券で20%ほどですが、米国や日本株式への投資比率が20-30%に上昇しています。
 
景気は長い目で見れば右肩上がりに上昇して行くものです。
良い景気の分け前にもっとも預かりやすいのが株式です。しかし景気が悪い時には収益性は悪化します。
これらの点から、ミドルリスクミドルリターンであると評価できます。
 
大トラは、ハイリスクハイリターンのポートフォリオです。
最も多い投資先が米国株式となっています。
そもそもお釣り扱いのお金で始める投資であることから、極論なくなってしまっても困らない資金であるためか、現在のトラノコの利用者に最も選ばれているポートフォリオです。
 
なくなってしまっても困らない資金=余剰資金で投資をするのが、投資の王道ですから、投資に慣れてきて人はこれを選択しましょう。

niiche-retire.com

◆トラノコを利用するメリット

・とにかくお手軽に投資を始められ続けられる
 
トラノコを利用する最大のメリットは、これまで投資に縁遠くめんどくさいと感じていた人でも、普段のお買い物をするだけで投資ができてしまっているということです。
 
投資をする上で収益をあげるためには、それなりに長い運用期間が必要となります。これまでハードルが高かった人もこれをきっかけに投資を始めることで、放っておいても長い運用期間を確保することができます。
 
これにより収益を上げる確率もあげることができているのです。
簡単に続けられるというところがトラノコを利用するメリットでしょう。

www.hanzawa-banker.com
markezine.jp

◆トラノコを利用するデメリット

・利用料月額300円は手数料としては高い
 
投資で収益をあげるために投資家は何が何でも手数料を低くしなければなりません。
しかしながらトラノコの利用料月額300円は手数料としては高いと言わざるを得ません。
年間では3600円手数料としてかかることになっており、これを上回る高い収益率が必要となってきます。
 
現在のところトラノコの運用利率はわかっていませんが、仮に年率3%で運用できたとすると、年間3600円を賄うためには投資資金が12万円以上なければなりません。
単純計算で1か月1万円以上を投資をしている必要があるのです。当然ながら投資ですから年率3%で毎年確実に運用ができる保証はどこにもありません。
 
アプリで簡単に行うのがメリットではありますが、やっていることは単純にお釣りの計算と投資の自動化であることから、すでに証券口座を保有している人はこのような仕組みに頼らなくても自分で投資した方が効率が良いのではないかと 考えてしまいます。

◆トラノコは、ズボラでも投資やってみたい!という人にオススメ

ここまでおつりで気軽に投資できるトラノコについてご紹介してきました。
現時点ではトラノコは投資の経験はないけどやってみたい、でも面倒くさいのはなぁと思っている人にこそお勧めのサービスです。お手軽さは業界随意でしょう。
しかしながら、すでに投資の経験がある人にとっては、高い手数料がネックであるように感じられます。それに投資の肝は、10年・20年続けられるポートフォリオを構築し、その指針を堅持して投資を継続していくことにあります。
トラノコではポートフォリオは既に用意されたもので、投資の醍醐味であるポートフォリオの策定を投げ出してしまっているように感じるのです。
ただ、今後もトラノコに類似したサービスが次々で提供されるようになれば、競争激化により手数料削減などが行われるかもしれません。
より魅力的なアプリになる余地をまだ残していると言えそうです。