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セルインメイって本当!?FX投資における月ごとの戦略を紹介します!

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FX取引をしていると、季節によって値動きが違うな、ということが少なくありません。
実際、為替相場では季節や月柄について考えてトレードすることが有効な場合があります。
この記事では、その中でも比較的有名な「セルインメイ」という言葉を中心に、FX取引における各月の戦略について、初心者の方向けにわかりやすくご説明します。

FXにおいて季節が重要な理由

FXの相場、つまり為替相場で取引している人たちには様々な種類がいます。

例えば、トレードが目的の人であっても、超短期の取引(スキャルピング)をする人もいれば、一日のうちのトレードを完了させるデイトレードの人や、日付をまたいでトレードをするスイングトレーダーの方もいます。

また、機関投資家の中には年単位でポジションを保有することも珍しくなく、彼らの巨大な資金が為替相場を方向付けるといったことも少なくありません。

ところで、季節によって相場の参加者が異なってきます。
例えば、長期的な資金の移動が起こりやすくトレンド相場になりやすい時期と、逆に資金の動きが少なく、あまり値動きに方向性が出ない時期とがあります。
それは、相場の参加者やトレード方針が異なってくるためです。

個人FXトレーダーとしては、相場の動きを見つけて、その動きに乗ることで利益を上げることができます。

ですから、各季節における相場参加者の特徴について把握しておけば、自分のトレード方針を決めることが容易になり、また正しいトレード方法を見つけられるようになります。

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セルインメイ(五月の下落)とは?

セルインメイとは、要するに「5月に売れ」「5月に売る」ということです。

この言葉の発祥は、アメリカのNYダウです。
株価のポジションは、5月から9月の間に調整が起こりやすいといわれており、NYダウ平均と連動性が高い日経平均もまた同じように「セルインメイ」といわれることがあります。

そのうえで、最近の3年間のドル円を分析しますと次のようになりました。

〇2017年
2017年の5月といえば、フランスの大統領選挙で極右のルペン氏が当選して、フランスが右傾化し、EUから離脱するのではないか、ということが騒がれた月です。
※ルペン氏は極右の政治家で、反EUとして有名でした。彼女の支持者が増えて大統領に当選するとなると、フランスは多くが右傾化に共感していることになります。

しかし、結果はルペン氏は中道派のマクロン氏に敗北し、EU崩壊の危機は避けられました。
それにより、「EU崩壊の危機に乗じてユーロや米ドルを売ろう(日本円を買おう)」という向きがなくなり、全体的に市場が上昇相場となりました。

ただ、月中盤からは上値が重くなり(上昇の勢いが弱まり、かえって下落方向に転じること)114円台から110円台まで下落しています。
明確なセルインメイとは言えず、レンジ相場といった方が良さそうです。

〇2016年
2016年といえば、ドル円が120円越えから一時100円割れまで急落した年です。
ドル円は1月から下落を開始し、6月のブレグジット(イギリスのEU離脱)によってピークを付けるのですが、そのなかで5月は「戻り」の月でした。

つまり、下落を開始したのは5月末であり、5月全体を通して価格はジリ上げとなっています。
むしろ、セルインメイという言葉を過信して安易に売りから入った人が捕まったともいえます。

〇2015年
2015年5月は、ドル円が116円から120円のレンジを脱して、上昇を開始したころです。
ですので、5月を通じて下落らしい下落がなく、とてもセルインメイとは言えません。

このように、ドル円を分析する限り過去3年間(2015年~2017年)で明らかなセルインメイというのは見つかりませんでした。

ただ、「5月になったら売ろう」と考えている人が一定数いて、彼らの動きが相場の動きに影響を与え、時には彼らの損切によって逆に上昇する可能性もある、ということは覚えておいてください。

※セルインメイに限りませんが、相場では一定規模の人々が同じことを考えるようになると、それが相場の動きを形成することがあります。もちろん、必ずしも思惑通りにはいきませんが、相場取引において相場の心理を分析することは重要です。

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そのほかの季節要因について

FXにおいては、ほかにも月ごとの特徴があります。

例えば8月は「夏枯れ」といって、米国の機関投資家が夏休みの時期に入るので、資金の流れが停滞し、結果的にふらふらとした複雑な動きになることが珍しくありません。

※ふらふらした動きの時は、相場が上がるか下がるか分からないランダムな動きになることがあります。こういう方向感のない相場の時には、無理に取引するのではなく再び相場に方向性が戻ってくるまで取引を休むのも一つの考え方です。

逆に大相場となりやすいのは10月以降からクリスマスにかけての期間です。
例えば2015年はトランプ大統領当選から、ドルが大幅に買われる「トランプ相場」があり、また、2017年はユーロドルがテーパリング(資産買い入れプログラムの縮小)のうわさから、大幅に価格を上げた時期でもあります。

また、季節要因からやや外れますが、「ポンドドルはおよそ8年周期で大底を付けて反発している」などの、各通貨の変動周期を分析するのも面白いでしょう。

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「FXの一年」を知れば、トレードに幅が出せます

いかがだったでしょうか。
FXにおける1年は多忙です。
いろいろな細かいイベントがあり、これらに対して丁寧に対応していくことが利益を上げるための秘訣だといえます。
例えば「セルインメイ」といわれた、単に5月1日に売って、31日に買い戻そうと考えるのではなく、過去の主要通貨ペアの値動きを振り返って、今年セルインメイがきそうなのはどの通貨ペアなのか、ということを見極めることが重要です。
こういった、長期的な目線は短期トレードにとっても役立つことがありますので、土日などの相場が止まっているときには日足や週足、月足などを見て長期的な相場の動きをつかんでみてください。