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日銀が金融緩和を継続することでFXの円相場はどう動く?

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日銀の黒田総裁から日本は今後も継続的に金融緩和を行うと発表されました。
FXではドル・ユーロ・円などの複数通貨で「買い」「売り」を判断する投資商品のため、金融緩和を継続することでどのような影響があるのでしょうか?金融緩和についての説明も含めて解説します。

♦先進国は金融緩和の流れだった

2008年にアメリカにて、サブプライムローンという低所得向けのローンで金利が高いため支払いできない人が不動産を手放しました。その行為がキッカケとなり、不動産価格が下がり⇒不動産の購入者が減り、リーマンショックが発生しました。

そして発生以降に世界全体で不景気となりました。
そこからはアメリカを始め、先進国で不景気を改善するために、0金利政策を行って来ました。
0金利政策を行うことで、ローンの金利が下がり借り入れするハードルが下がり経済活性化を図ってきました。
FXではドルの価値が下落をし続け、2012年1月ではドル円では一時75円台まで急落した時期もありました。

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日本だけが取り残される?

先ほどはリーマンショックの流れを説明しましたが、2018年5月現在で、アメリカ、イギリスなどで経済活性化の行き過ぎに歯止めをかけることを理由に、金利を上げる方針変更に舵をきりました。
具体的にアメリカ経済では2018年では、雇用者数20万人弱の増加をキープし、賃金も前年比2%台後半まで上昇しており好調となっています。

その金利はアメリカドルで1.75%。イギリスポンドで0.5%と、少しずつ上がってきております。日本総研が出している「日本経済展望」の「景気」部分を基にすると、2010年を100指標とすると、115指数と2017年の120指数からすると落ち込んでいる所はあります。

ただ、生産と出荷の改善のため経済は好調さをキープしています。ただ、日銀は物価2%のクリアがともなっていないことを理由に、2018年も金融緩和を継続すると黒田総裁は発表しています。
そのため、アメリカ、イギリスなどの先進国と日本の間で金利差が少しずつではありますが広がりつつあります。
(参考URL:https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/japan/pdf/10438.pdf

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金利差が広がるとFXではどうなるか?

アメリカと日本で金利差が約1.75%離れている中で、FXではどのようなことが起きるでしょうか?

まず「ドル」と「円」の金利差が大きくなるので、ドルの買いポジションを持つことで得られるスワップが大きくなります。
実際に「外為ドットコム」社ではドル円を10lot(1万通貨所持の意味。約1lotにて保証金は4400円ほどかかります)所持することで1日あたり50円ほど得られるようになっています。
高金利通貨でいえわれるトルコリラでは1日あたり85円ほど得られるため、高金利通貨に引けを取らない金額となっています。

ただ、金利を上げる行為には「良い流れ」「悪い流れ」が存在します。
上記で説明した経済が好調なため、経済が過熱しすぎないため(インフレになりすぎないように)に金利で調整するのは「良い流れ」です。
しかし、金利が上がったのに対して通貨が下がる現象が起きたりします。

これは金利上昇にともない財政赤字が拡大するという懸念が高まったりすると発生します。
上記のように金利差が広がることで、よりスワップポイントが多く得られるようになることはドル円の長期保有には有利に働きます。
しかし、これでドルが上がり続けるかどうかは難しい状況といえるでしょう。

ドル円の今後の展開は?

先ほど説明しました通り、今後も日本では金融緩和を継続し、アメリカでは金利を緩やかながら継続的に上げていくことで金利差が広がっていくことが考えられます。
この2つの通貨を例にして、金融緩和を実施する国と金融緩和を緩やかに解除していく国のそれぞれの展開を見てみましょう。
 
まずスワップポイントがドル円でさらに多く得られるようになります。
そうなると、高金利通貨の新興国は先進国に比べて通貨信頼性が低いため、そもそも金利を上昇させてより自国通貨を諸外国の投資家に所有してもらおうとしています。

ただ、先進国であるドルが金利を上げることでリスクを取って、高金利通貨を所有する人が減ります。
新興国への投資資金が減りドルへの投資金額が大きくなりドル高になる可能性が高いです。投資家は利益を当然重視しますからドルに資金が集中することが考えられます。

そのため、円安が進み円の価値が安くなっていくことが予想できます。
このまま経済が好調を維持されれば、さらにドル円の「買い」ポジションを持つ人が増え、ドルの通貨高が進んでいく可能性があります。
 
但し、FXでは上記で説明した通り、金利を上げることで経済が冷え込むのではないか?また、外的要因で何か問題が起きれば大きく動きますので一概にいえないのが難しいポイントです。
ただ、アメリカ自体の経済がどのように推移していくことが、1つの指標になることになるのは間違いないでしょう。

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金融緩和継続による効果は今後を注視

ドルと円を比べた場合、金利差が開くことで円の通貨安となる要因を引き起こすと説明してきました。
ただ、日本でも経済が好調であるため、金利を上げる可能性もあります。
ドルの動きも説明しましたが、金利を上げることで自国の経済を冷え込ませる要因になる可能性もあるため判断が難しいのも事実です。
市場を確認し、円高・円安どちらの動きが強いのかを判断しエントリーするか、判断が難しい場合は、「買い」「売り」の両建てでエントリーするのも対策としては必要となるでしょう。
また今後、テクニカル部分のみだけではく、日本の経済ニュースでも「消費税増税」が控えており上げにくい理由もあるため、FXで円を絡めて投資を行っている人は、日銀を始め諸外国の動きについては要注目です。

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