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原油価格の高騰が引き起こすFX相場の動きとは?

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FX取引をされている人であれば、原油価格の変動が為替変動に大きく関わるのもご存知だと思います。
ただ、原油価格がなぜ為替に影響を与えるのか詳細を知っている人はどの程度いるでしょうか?
為替ニュースに取り上げられることも多い、原油価格について詳細の説明と、今後の見通しについて紹介していきます。

そもそも原油価格はどう決まるの?

原油価格がどのように決まるのかは、需要と供給のバランスによって決まります。
具体的にいうと「需要面」では「アメリカ」を始め、原油を多く使用する国と、OPEC諸国(石油輸出国機構で「イラン・イラク・クウェート・サウジアラビア・ベネズエラ」など、14か国で構成)や「ロシア」、「メキシコ」など石油輸出国供給量のバランスによって変動します。

このバランスが2016年12月にOPEC諸国とロシアによって石油量の減産を合意された。OPEC諸国は原油が一大産業であり、原油の輸出量を増やしたい。

ただ、原油量が市場に出回り過ぎてしまうと1バレルあたりの価格が落ちてしまう。
実際にこの時期は1バレルあたり50ドルを割り、40ドルを割ってしまう可能性もあった。
そうならないために各国が原油量を調整するために減産に舵をきったことになる。

合意されたことによって、2017年から原油価格の高騰が起きている。
本来の期間は2017年1月~6月の期間で合意されていたが、2018年3月末まで期間が延長。
それにより原油価格が2018年に入りさらに高騰し、2018年は1バレル60ドル台に突入しています。

原油価格の変動に影響が出る国とは?

先ほど上記で原油価格は需要と供給のバランスであると説明しました。
ただ変動に特に影響がある国は、供給している国よりも輸入している国。
さらにいうと、輸入している且つ、自国で石油が取れにくい国。
供給する国に依存している国が影響が大きく出てきます。

アメリカなどは、「シェールガス・オイル」が多く発掘でき自国でまかなうことが可能です。
ただ、「日本」「トルコ」などの国に関しては、自国で取れる量よりも需要が大きく上回っているため、原油価格の高騰が経済に大きく影響を及ぼします。

そのため、原油価格の変動が為替のニュースに取り上げられ、特に需要が大きい国が為替変動の影響を受けることになります。
ただ為替に関しては「国際政治」や「経済情勢」にも左右されます。
また原油とシェールガスの関係性もあるため、行き過ぎた価格帯となっていくのかどうかによって今後影響が出てくるかどうかが決まってきます。

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gigazine.net

原油価格と為替相場について

では為替相場との関連性はどうなのでしょうか?
原油価格が高騰すると、原油資源国としては経済が潤いますので、「ロシア」や「サウジアラビア」の株や通貨が買われることになります。
FXでの資源国としての扱いは「カナダドル」「オーストラリアドル」などが対象となり、特にカナダでは原油の輸出国のため経済が活性化すると見込まれ、上昇する可能性がある通貨であるといわれています。

では、逆に「日本」や「トルコ」などの資源を輸入している国は為替が安くなり、特に「ドル円」などの原油生産が活発な通貨の組み合わせの場合。
「ドル高・円安」となり日本円の価値が低くなる現象が起きます。

www.life-in-investment.com

原油価格がどのようにFX相場に影響を与えるのか

上記で説明した通り、需要が増減することより供給先がどの程度の供給量にするのかどうかがカギになってきます。
各国足並みをそろえてくれれば良いですが、どこかの国が継続して供給を多くしてしまうと、供給過多になり原油価格が急落します。

ある一定の価格よりも下落する場合は、経済不安から「ドル・円」などの安全とされている通貨に投資が集中する流れになる可能性が高く、輸入国の為替が上がり、資源国の為替が下がる動きとは違った動きになる可能性もあります。
 
また、アメリカ政策金利の上昇にも影響してきます。原油価格が上がることによって、アメリカ国内で生産される「シェールガス」の需要が高まる可能性があります。
それによりアメリカ経済がより好調となり、FRB(連邦準備理事会)が景気過熱の行き過ぎを抑えるために、金利上昇を継続するでしょう。

そうなると、よりアメリカドルが強くなり、(ドル高・円安)の流れが強くなるでしょう。
また金利が高くなることで、スワップポイントも多くもらえることになり、FXにてドル円取引が多くなり、高金利通貨の新興国(南アフリカ、トルコ、メキシコなど)への投資資金からアメリカドルへ流れる可能性もあります。

www.americakabu.com

今後の原油価格について

今後も原油資源国の減産協定は継続する見通しとなっており、アメリカのシェールガスの供給量が原油価格に影響を与えそうです。
アメリカは為替でも世界の基軸通貨とされているため、アメリカ経済の活発化が金利上昇を生み、アメリカドルの上昇。
また、先進国への投資金額増加、そして世界経済の活発化を引き起こし為替全体に好影響を与える可能性があります。
行き過ぎることによりリスクオフとなる可能性もありますので、今後もアメリカのシェールガスの供給と、原油価格については注目です。
また原油価格について供給過多の状況と判断された場合は減産期間の延長は考えられます。
ただ、原油が市場で調整された場合であっても米国のシェールガスが増産されればドルが強い期間が続くと思われます。
そうなればFX相場もまだまだ経済堅調が評価されドルが上がると考えられます。