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仮想通貨のモナコインハッキングは、ブロックチェーンの危機!?

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仮想通貨のモナコインというと、日本で初めて開発された日本発の仮想通貨ですが、そのモナコインが2018年5月にハッキング被害にあいました。
しかし、このハッキング被害は今までの取引所のハッキング(コインチェック事件など)とは異なり、モナコインの根幹技術であるブロックチェーンそのものに対する攻撃である点が大きな特徴です。
この記事では、モナコインハッキング事件の簡単な概要と、この事件が起こった背景、また仮想通貨の代表格であるビットコインは大丈夫なのか、ということなどについて、基礎知識を中心にわかりやすくご説明します。

モナコインハッキング事件の概要

モナコインは、日本の「2ちゃんねる(現在の5ch)」のキャラクターである「モナー」をイメージして開発された仮想通貨です。
2017年には一時数十円から2,000円以上まで価格が上昇したことで、多くの「モナコイン長者」を出したことでも有名です。
※2018年6月8日現在は1モナコイン360円前後となっています。

そのモナコインですが2018年5月になって、ハッキング被害を受けました。
ハッキングというと、仮想通貨のネムが盗まれた「コインチェック事件」が思い浮かぶ方が多いでしょうが、モナコインのハッキングは今までのハッキング事件とは大きく性質が異なるものでした。

今回行われた攻撃は「Block withholding attack」または「Selfish Mining」といわれ、ブロックチェーン自体に対する攻撃です。
モナコインのブロックチェーンは、そのほかの仮想通貨と同じように取引履歴を保存し、またそれによってモナコインの信頼性を担保している非常に根幹的な仕組みです。

今までのハッキング事件では、ブロックチェーン自体がハッキングされることはなく、仮想通貨を保管している取引所やウォレットなどが被害にあい、流出するというものでした。

しかし、今回はモナコインのブロックチェーンそのものが標的となりました。
ブロックチェーンが改ざんされることで、本来行われた送金が行われなかったことになったり、本来存在しないはずのモナコインが存在することになったりといった、異常事態が起こってしまいます。

今回は、ハッカーが海外の取引所を標的として、短期間に入出金を行い、さらにその時ブロックチェーンを改ざんすることで、モナコインが複製されてしまいました。
結果的に、この事件はモナコインの「複製されることはない」という信頼性を傷つけ、モナコインの価格下落をもたらしました。

japan.cnet.com

なぜモナコインが狙われ、ハッキングが成功したのか

モナコインは、2018年6月8日現在時価総額74位の仮想通貨です。
この順位からしても、モナコインはどちらかというとマイナーな部類に入ります。
なぜ、ビットコインやイーサリアムなどの主要な通貨ではなく、モナコインが被害にあったのかということについて、疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。

それは、モナコインのブロックチェーンの仕組みに原因があります。
モナコインのブロックチェーンは、「マイニング」という取引履歴の承認作業によって行われています。

このマイニングを行う能力の33%以上を1つの組織が押さえれば、ブロックチェーンを自分の好きなように行うことができると(理論上)いわれており、マイナーな仮想通貨であればあるほどそれだけの割合を抑えることが容易になってしまいます。

モナコインは上記の通り、時価総額が安く、またマイニングを行っている人が少なかったため、ハッキングの標的となり、改ざんが成功してしまいました。

www.itmedia.co.jp

ビットコインはこれまでハッキングされたことはあるか

一方でビットコインは、これまでハッキングの標的になりながらも、ハッキングされてブロックチェーンが改ざんされることは、現在(2018年6月時点)まで起こっていません。

それは、ビットコインのマイニングは世界中の多くの業者によって担われており、1つの組織でマイニング能力の大部分を抑えることは事実上不可能になっているからです。

そのため、取引所に保管されているビットコインがハッキングされて盗難されることは「マウンドゴックス事件」など起こっていますが、ブロックチェーンのハッキングは誰も成功していないというのが事実です。

ブロックチェーンは、そのマイニングを行っている人々が多く大規模であればあるほど、ハッキングに対して強くなります。
ビットコインは、絶対に安心とは言えませんが、最も安全性の高い仮想通貨の一種だといえるでしょう。

tech.nikkeibp.co.jp

ブロックチェーン「安全神話」に不安も

いかがだったでしょうか。
これまで「仮想通貨はブロックチェーンだから安心だ」といわれてきましたが、今回のモナコインハッキングは「ブロックチェーン=安心安全」だということは必ずしも言えないということが明らかになりました。
結果的に、モナコインは価格上昇が弱くなり、ビットコインやイーサリアムが買われる局面でも、上げ渋るようになっています。
安全な通貨を見つけるためには、①利用者の数、②開発者の信頼性、などを重視して選んでください。
今後は、ビットコインやイーサリアムなどより多くの人々が参加している安全なブロックチェーン技術を採用している仮想通貨に注目が集まりそうです。

blockchain.gunosy.io