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移動平均線はシンプルながら多様な使い方がある

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FXにおいて相場を分析する最も基本的なテクニカル指標が移動平均線です。
これからFXを始めようと考える方、始めている方でもテクニカル指標について調べれば、ほぼ最初に目にするでしょう。
移動平均線は他のテクニカル指標と違い、その表示される情報はかなりシンプルです。それ故に他のと比べて情報量が少ないと思い、手を出してない方もいるのではないでしょうか?
しかし多くの種類の基礎となったテクニカル指標なため、役に立たないものではありません。
世の中には移動平均線だけで相場を分析し、利益を出しているトレーダーもいるのです。
では移動平均線から読み取れる情報には何があるでしょうか。

移動平均線とは?

まずは移動平均線についておさらいをしてみましょう。

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上記はドル円の1時間足チャートです。
赤と青の一本の線がついた四角い物体はローソク足で、時間帯ごとの値動きを表しています。

今回は1時間足のチャートなため、1時間ごとにどこまで動いたかを示しているのです。線はその時間帯の最も高い、安い値、四角い物体はその時間帯で始まった値と終わった値を表しています。

ローソク足の他に3本の線が見えますが、これこそが移動平均線となります。
移動平均線は基本的に短期、中期、長期の3本の線から構成されるテクニカル指標です。
線の色はチャートによって違い、上記の場合は黄が短期、紫が中期、残りが長期となっています。

これらの線はそれぞれ過去の値動きから計算して生成されており、名の通り線によって計算されている日数が変わるのです。
上記の場合は短期が13日、中期が20日、長期が50日となっています。
使うチャートの日数はツールによって変えられますが

短期:5
中期:25
長期:75

辺りが目安になっています。
基本的には使う時間足によって数字の後に入る期間は違い、1時間足の場合は5時間、25時間と時間になり、日足の場合は5日、25日という計算です。

実際に使う場合は目安として参考にしましょう。
日数の計算に関しては設定すればツール側が勝手にしてくれるため、使う側が考える必要はありません。

mugen-fx.com
nextglorymanagement.com

移動平均線はトレンドを表す

移動平均線が表してくれる情報で最も分かりやすく頼りになる情報は、相場でトレンドが発生しているかです。

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上記は先ほどと同じく、ドル円の1時間足チャートです。
ローソク足が下落の方向に流れ続けているトレンド相場となっています。
この時移動平均線はどのような状態になっているでしょうか。
短期はおいといて、中期や長期はまるでローソク足の動きを支えているようになっていませんか?

このように移動平均線は一方に流れているトレンド相場になると、その値動きを支えるような動きをします。
見方を変えれば、ローソク足を支えるように動いていれば、相場がトレンドになったと見れるのです。

上記のチャートだと後の方では、支えもせずローソク足の上下に動いて定まりません。このような場合は値動きも定まらないレンジ相場になっていると見れるでしょう。

そして上記は中期の移動平均線を突き破っていると同時にレンジ相場になっています。レンジ相場はトレンド相場とは逆に、値が上下する方向性が定まっていない相場のことです。
トレンドの時は支えて動くため、移動平均線を突き破ればトレンドが終了、もしくは転換したと判断できるのです。

fxtraderseas.com

移動平均線の中期は取引の目安にできる

移動平均線はトレンド相場の時、値動きを支えて動きます。
これは見方を変えるとトレンド相場が終わらない限り、値動きは線のところで跳ね返ると見れるのです。

つまりトレンドが発生している場合、中期の移動平均線で跳ね返ったところを取引の目安にできるといえます。

線のところで取引を考える方もいると思いますが、トレンドはいつ終わるか分かりません。
線で取引するとトレンドが終了した時にそのまま反対側へと動いてしまいます。
線で跳ね返るのを見てから取引した方が安全なのです。

www.kabufxshikaku.com

値動きは移動平均から大きく離れない

移動平均線には「値動きは移動平均線から大きく離れることがない」という特徴があります。

実際に先ほどトレンドの説明で使った画像を見てもらえれば分かるでしょう。
一方に流れてはいますが、ある程度離れたら支えとなる中期の線に戻ってきています。このことから値動きが大きく移動平均線から離れた場合、反発して線に戻ってくると考えられるのです。

しかしどの程度まで動いたら戻ってくるか分かり難いという問題があります。
基本的に離れたら戻ってくるのを分析する場合は移動平均線よりも、他のテクニカル指標を使った方が確実です。

もし移動平均線だけで考える場合は「明らかに大きく離れていれば戻ってくるだろう」程度に考えておきましょう。

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ゴールデンクロスとデッドクロス

移動平均線には「クロス」と呼ばれる取引のタイミングを示すサインが有名です。クロスは短い線が長い線を突き抜けるように動くのを示します。

クロスにはゴールデンとデッドの2タイプがあり、ゴールデンの場合は短期の線が長期の線を下から上に突き抜けるもので、こちらは相場が上昇傾向に移ったことを示します。
逆にデッドは上から下へと突き抜けるもので、こちらは相場が下落傾向に入ったと見れるのです。

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こちらはゴールデンクロスが起こった場面で、実際に短期、中期が長期の線を下から突き破り、上昇傾向、トレンドに入っています。

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こちらはデッドクロスが起こった場面であり、中期が長期の線を上から突き抜けて、相場も下落傾向に入りました。

kabumatome.doorblog.jp

移動平均線のクロスはアテにならない?

しかし移動平均線で起こるクロスには2つの欠点があります。

一つは情報の出現が遅いことです。クロスは傾向が転換したことを示しますが、大抵の場合はクロスが出る前に相場の値動きその傾向に入っています。つまり移動平均線で確認して入った場合はどうしても出遅れてしまうのです。

この欠点は移動平均線の設定を変えることで解消でき、短い時間にすればクロスが出るのも速くなります。しかし今度は別の欠点が顔を見せることになり、それが2つ目の欠点である「だまし」です。

相場に絶対はなく、テクニカル指標も完全に分析できるものではありません。実際に一旦トレンドの欄で掲載したチャートを確認してください。中期の移動平均線を破っているにも関わらず、すぐに元の動きに戻っている場面があるのを確認できます。

このように支えている線を越えたとしても、そのままトレンドが転換、終了するとは限りません。これが「だまし」と呼ばれるものであり、移動平均線の時間設定を短くすると、このだましが頻発してしまうのです。

短くするとだましが出て、長くするとサインの出てくる速度が遅くなる、こう書くと移動平均線のクロスはアテにならないと考える方もいるでしょう。
残念ながらそれは事実であり、移動平均線を単体で使った場合、クロスはあまり役に立たないのです。
使う場合は他のテクニカル指標と組み合わせて、情報の正確さを高める必要があるのです。

そのため移動平均線でクロスを使う場合は他のテクニカル指標の利用を考えなければいけません。
移動平均線以外にもクロスが起きるテクニカル指標はあり、中には精度が移動平均線よりも高い種類もあります。
クロスを使う場合は別のテクニカル指標で検討した方が手っ取り早いでしょう。

しかし長い日数を使った移動平均線の場合、トレンドは長期的に続く可能性もあります。その時にクロスが出た場合は相場がそちらに行く情報として役に立つでしょう。

移動平均線を極めてみるのも面白い

情報の多さや分かりやすさとしては他のテクニカル指標の方が役に立ちます。
ここまで紹介したトレンド、離れて戻る、クロスも移動平均線だけが分析できる情報ではありません。
しかし冒頭にも書いた通り、その「他に劣る移動平均線」で利益を出している方がいるのは事実です。
使い方を考えれば、しっかりと取引の役に立つテクニカル指標となるでしょう。
移動平均線をとことん分析して極めてみるのも面白いかもしれません。