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相場の傾向と転換が分かる!MACD(移動平均収束拡散法)から見る情報

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相場の分析をしようとしてテクニカル指標の勉強を始めたら、移動平均線と並んで最初辺りに覚えるのがMACDではありませんか?実際にテクニカル指標の紹介でも、メジャーな種類として真っ先に紹介されます。
しかし表示される情報の関係で、チャート上に出してみたが使い方が分からない方もいるでしょう。ではMACDはテクニカル分析としてどう使えばよいのでしょうか。

オシレーター系列の代表格、MACD

他と違ってアルファベットが並び具体的な内容が見え難いですが、MACD(移動平均収束拡散法)は「Moving Average Convergence Divergence Trading Method」の略です。
MACDを使うにおいて必要なのは使い方なため、この正式名称を覚える必要は一切ありません。

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上記の画像はある為替のチャートですが、値動きとは別に下の方に2本の線の出ているスペースの存在が分かるでしょうか?これがMACDであり、テクニカル指標としてはオシレーター系列に分類されます。
構成としては青い線がMACDで、赤い線がシグナルとなっています。

これはチャートのツールによっても変わり、MACD自体が線ではなく、棒のようなもので構成されていることもあるのです。線、棒のどちらでも情報の内容は変わりません。
唯一変わるとすれば見やすさであり、棒の場合は棒グラフのように中央の線から飛び出て表示されるため、人によってはこちらの方が見やすいと感じる方もいるでしょう。

しかし後の方で説明する「クロス」の見易さは線の方が分かりやすいです。
どちらがいいかは自分が見やすいと思う方を選ぶといいでしょう。もし自分の使っているチャートのツールが見づらい方の場合、見やすい表示がされるチャートのツールを別枠に使うのがいいです。

また棒グラフのように情報を出すヒストグラムと呼ばれるものもありますが、チャートのツールによっては表示されません。
ちなみに上記のチャートでは表示できますが、されずに使えない場合も踏まえて、今回はあえて表示していないためご了承ください。

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www.avatrade.co.jp

トレンド系列とオシレーター系列について

しかしテクニカル指標を勉強し始めた方の場合、いきなり名前を出されたとしても系列の意味が分からないでしょう。
テクニカル指標にはトレンドとオシレーターの2種類があり、違いは得られる情報です。違いとしては以下の通りとなっています。

・トレンド…今の相場がトレンドか、発生していたとしたら強さはどれくらいか
・オシレーター…相場の強さがどれくらいか、買いと売りのどちらが強いか

基本的にトレンドは値動きしているところに表示され、オシレーターは値動きとは別のところに表示されます。そのためどちらか分からない場合は、表示される場所で覚えておけばいいでしょう。

線の位置から読み取る相場の強さ

オシレーター系列は相場の強さを見る種類ですが、MACDの場合は2本の線がどこに位置しているかで判断します。

実際に先ほど掲載したチャートを見直してください。値動きが上にある時はMACDも上に、下にある時はMACDも下にあることが分かりませんか?相場は買われることで上がり、売られることで下がるものなため、それぞれ買いと売りがどう強いかが表示されているのです。

MACDは中央に線があり、そこからプラスとマイナスで分けているため、上にあれば相場の買う力が強い、下にあれば売る力が強いと見れます。相場が一方の方向に定まらないレンジ相場の場合、行き過ぎていると戻ってくる可能性が高いと考えられるのです。

最も「クロス」が分かりやすいMACD

MACDは2本の線で表されるテクニカル指標です。こうした複数の線で表示されるテクニカル指標には「クロス」と呼ばれるシグナルが出ます。
クロスとは線がもう一方の線を突き抜けるように動く現象であり、これが起こるとトレンドが転換されたことになるのです。

クロスには2種類あります。

・線が下から上に突き抜けて上昇に転換したゴールデンクロス
・線が上から下に突き抜けて下落に転換したデッドクロス

クロス自体は他のテクニカル指標でも起こるのですが、特にMACDはその内容から最もクロスが分かりやすい種類となっています。
実際に他のテクニカル指標だと線が3本以上あるのも少なくなく、クロスが起こったかどうか分かり難い部分もあるでしょう。

しかしMACDの場合はMACDとシグナル、2本の線で表されるため、どちらかがどちらかを突き抜ければいいと非常にシンプルで分かりやすい構成になっています。

また最も基本的なテクニカル指標である移動平均線は、クロスが起きたとしても遅い欠点がありました。
MACDの場合は移動平均線と比べて発生が速いため、すぐにトレンドの転換へ乗れるのです。
実際にクロスが起きているチャートを見てみましょう。

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左側にて上から下落していく際、MACDの方でMACDがシグナルをデッドクロスしているのが分かるでしょう。

しっかりしたクロスかどうかを確認しよう

クロスが起きれば何でもシグナルかというとそうではありません。
クロスが起きたとしてもそのクロスが起きた場所と内容がポイントになります。

基本的にクロスはトレンドの転換を示すため、転換を示せる位置からクロスが起きないと意味がありません。MACDは上にあると買いの傾向、下にあると売りの傾向となるため、買いの傾向で上昇の転換が起きたとしても意味がないのです。

そのためゴールデンクロスの場合は下の方で、デッドクロスの場合は上の方で起きる必要があります。逆にそれ以外で起きた場合はクロスと考えずに、無視をした方がいいでしょう。

場所の他にはクロスの形も大事です。もう一方が突き抜けるように動く必要があり、それがなければクロスとはいえません。

以下のチャートをご覧ください。

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真ん中辺りで突き抜けると思わせといて、そのまま下がっていくのが分かるでしょうか。逆に右側では突き抜けて上に動いています。
このようにMACDとシグナル、2本の線が触れたとしても突き抜けるまでクロスとは分からないのです。
クロスの確認は触れた時でなく、しっかりと突き抜けた動きを確認するのも大事といえます。

www.procrasist.com

しっかりしたクロスが正しいとは限らない

先にしっかりしたクロスを確認しようと書きましたが、実はこれが正しいとは限りません。
2つのチャートをご覧ください。

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どちらも同じ時間足、為替のチャートです。

1つ目はデッドクロスが起きましたが下落せず、そのまま上下定まらない動きになってしまいました。
2つ目はクロスされていないのですが、相場の動きは下落しています。

このように正しい位置で正しいクロスが起きたとしても、クロスが起きないとしてもその通りに動くとは限らないのです。

MACDでクロスをシグナルとして使う場合、過信せずにMACD以外で相場の動きも確認しておきましょう。
テクニカル分析としてはMACD以外、特にトレンド系列のテクニカル指標を使った方がいいです。

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使っていくのならFXの知識と経験が必要

MACDは相場の状態とクロスによる転換を情報として見れるテクニカル指標です。
しかしクロスは正しいものか、相場にあったシグナルか見極めなければならず、単に出たから使えるものではありません。
相場の強さもMACD以外で分かりやすいテクニカル指標があるため、意外とFXの初心者が使うには厳しいテクニカル指標といえます。もし使っていきたいと考える場合は、相場を見て自分なりにMACDの使い方を見つける必要もあるでしょう。
先ほども書いたようにMACDは他のテクニカル指標と組み合わせて使うのが当たり前です。まずは他と組み合わせてどのように情報が読み取れるか見て確認するといいかもしれません。